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みなみ幼稚園の除染作業(南相馬市)

2011年09月01日(木)

福島県南相馬市ホームページ制作ウェブレント須江です。
昨日買い物へ向かう道中にある、みなみ幼稚園でも放射性物質の除染作業を行っていました。

幼稚園の構内に大きな穴が掘られています。汚染された土壌を構内に埋めるのでしょうか?私は放射性物質によって汚染された土壌は、どこか別の場所に一時保管するのかと思っていました。

不思議に思い、南相馬市のホームページ内にある除染に関する情報を確認してみました。

以下、南相馬市役所に掲載されている「放射性物質除染マニュアル」の抜粋です。

放射線に対する感受性は年齢が小さい子どもほど高いとされています。このことから、保育園、幼稚園、小・中学校の校庭についてはその表土を剥ぎ取り放射線量率を低減させることとします。校庭等の表土剥ぎについては、表層を機械又は人力により剥ぎ取り、また、砂場、花壇、植栽帯などについても現地の状況、放射線量率の測定結果を確認しながら剥ぎ取ります。加えて、敷地内側溝に堆積した土砂を全て除去します。
剥ぎ取られた表土及び側溝の土砂等は、基本的に学校等敷地内にトレンチを掘削し遮水シートを敷き込み、その上に転圧しながら埋め戻し、遮水シートで包み込みます。包み込んだ表層土等の上に、トレンチから発生した土砂を転圧しながら埋め戻します(ここまで)。

なるほど。ここは埋めるんですね。
先日紹介した原町第三小学校も、校庭に似たような穴を深々と掘っていました。南相馬市内の学校については、この方式で除染していくのしょうか?除染作業って、これまでの人生でまったく馴染みがありません。行政にしても、これまで経験のない事でしょう。そんな行政が「これが除染作業のマニュアルですよ」といっても懐疑的に受け止めてしまうのは私だけではないだろと思います。しかし専門家でない個人レベルで本当に適切なのかを判断する事はできません。今回の放射性物質の除染作業について、アメリカのabcニュースでも取り上げらており、気になる記述があったのでご紹介します。

University of Georgia professor Cham Dallas,who spent a decade studying the effects of the Chernobyl nuclear disaster, says overall radiation levels have dropped inFukushima schools, but the “hot spots” remain. While decontamination methods used in Minamisoma are effective in the short-term,Dallas says, pressure washing and scrubbing aren’t proper solutions for areas with dangerously high levels.
“That’s what they did at Chernobyl, and it didn’t work,” Dallas said. “Radionuclides just keep moving around. Then you have to deal with it five years later, you have to deal with it 10 years later. Then it is 25 years later and you’re still dealing with radionuclides that could have been removed in the initial year, instead of just letting it move around.”(ここまで).

翻訳>チェルノブイリ原発事故の影響を10年間に亘り調査した、ジョージア大学のダラス教授によれば福島の学校で放射線量が下がったとしてもホットスポットは残る。この南相馬市の除染方法は短期的には効果があっても、高線量の危険な地域では高圧洗浄やブラシでの作業が適切な解決策とはいえないとも「チェルノブイリで同じ事をしたが、うまくいきませんでした」とダラス教授は言う。「放射性物質があちこちに移るだけ。5年たったらまた除染、10年たったらまた除染。25年たってもまだ放射性核種の処理をする事になる(最初の年に取り除くこともできたのに)」

現在の除染作業は一時的なもので、今後も継続する必要があるという事だと理解しました。南相馬市で生活していくという事は、これらを受け入れる覚悟がないと厳しそうですね。

 




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